― 不安だから調べてしまうあなたへ。後悔しないために知ってほしい現実と安心材料 ―
目次
インプラントを調べるほど、不安が大きくなってしまう理由
「インプラントに興味はある」
「歯を失ったままにしておくのは嫌」
それでも、なかなか一歩を踏み出せない。
その理由として多いのが、
調べれば調べるほど、ネガティブな情報ばかりが目に入ってしまう
という状態です。
「インプラント 失敗」
「インプラント 抜けた」
「高額なのにやり直し」
こうした言葉を目にすると、
誰でも不安になりますよね、、。
そしてその不安は、
「自分も同じことになったらどうしよう」
「取り返しがつかない治療なのでは」
という恐怖に変わっていきます。
実際に当院へご相談に来られる患者様も、
「相談の予約をするのに、すごく悩んだし勇気がいりました、、、」
そんなことをおっしゃられる方が少なくありません。
それくらい、怖くて痛い、リスクが大きいものだという
イメージを持たれている方が少なくありません。
私たちが大切にしているのは、
インプラント治療にはリスクが存在する、という事実を否定しないことです。
ただし同時に、
そのリスクの多くは、理由がはっきりしており、対策が可能である
という点も知っておいていただきたいです。
インプラント治療後に起こり得る主なトラブル
① インプラントが脱落するケースはなぜ起こるのか
「インプラントが抜け落ちた」という話は、
インプラント治療に対する不安の中でも、特に強い恐怖を与えます。
しかし実際には、
何の兆候もなく突然脱落するケースは非常にまれです。
多くの場合、以下のような要因が重なっています。
- 骨の量や質が十分でない状態で埋入された
- 骨とインプラントが結合する前に、強い力がかかった
- 噛み合わせのバランスが考慮されていなかった
- 炎症や感染が進行していた
つまり、
脱落は「結果」であり、必ず「原因」が存在するのです。
もちろん、どれだけ精密に、慎重に診断とオペを行っても
予期せぬトラブルが起きてしまうことは0ではありません。
ただ、トラブルのほとんどは
様々なリスクを軽視した治療や、強引な治療が原因であることが非常に多いです。
当院では、
治療前に骨の状態を立体的に把握し、
「入れられるかどうか」ではなく
**「長期間安定するかどうか」**を基準に判断します。
無理な治療は行わず、
将来のリスクが高い場合は、その理由も含めて正直にお伝えしています。
② 治療後の痛み・違和感が続く場合に考えられること
インプラント手術の後、痛みや腫れがほとんど出ないことが多いですが、
オペの内容によっては、数日から1週間程度の痛みや腫れが出ることもあります。
これは外科処置に伴う正常な反応です。
しかし、
- 数週間経っても痛みが引かない
- 噛むと強い違和感がある
- 何となく不快感が続いている
このような場合は、注意が必要です。
原因として多いのは、
- 噛み合わせの力が局所的に集中している
- インプラント周囲に軽度の炎症が起きている
- 周囲の筋肉や関節に負担がかかっている
といったケースです。
「我慢できるから」と放置してしまうと、
結果的にインプラントや周囲の骨にダメージが蓄積してしまいます。
痛みや腫れを最小減に抑える、治療計画と技術の研鑽は当然ですが、
もし術後の痛みや違和感が出た際には、“仕方ないもの”として片付けず
しっかりと原因に向き合い、対応することを大切にしています。
③ インプラント周囲炎という、最も注意すべきトラブル
インプラントは虫歯にはなりません。
しかし、**歯周病に似た炎症(インプラント周囲炎)**は起こります。
これは、
- 歯ぐきの腫れ
- 出血
- 骨の吸収
を引き起こし、進行するとインプラントの脱落につながります。
特に怖いのは、
初期段階ではほとんど痛みや自覚症状がないことです。
「気づいたときには進行していた」
というケースも少なくありません。
そのため、
- 定期的なメンテナンス
- 専門的なクリーニング
- 噛み合わせの継続的なチェック
が、インプラント治療には欠かせません。
当院では、インプラント治療を
「手術+被せ物」ではなく、「長期管理を含めた治療」
だと考えています。
定期的なクリニックでのメンテナンスはもちろんですが、
インプラントを長持ちさせるためには、患者さん自身による、自宅でのケアも欠かせません。
インプラントに関する正しい知識をお伝えさせていただき、
ご自宅でのケアもしっかりとできるようになっていただく。
そのサポートまでが私たちの役目です。
なぜトラブルは起こるのか。その多くは「治療前」に理由がある
インプラント治療後のトラブルの多くは、
治療後に突然起こるものではありません。
- 骨量を十分に評価していなかった
- 噛み合わせを軽視していた
- 将来のメンテナンスを想定していなかった
こうした積み重ねが、
数年後にトラブルとして表面化します。
当院では、
治療前の診断と説明に最も時間をかける
という方針をとっています。
今だけを見るのではなく、
10年後、20年後も使えるかどうか。
そこまで含めて治療計画を立てています。
「何かおかしい」と感じたら、受診のタイミングです
治療後に、
- 噛み心地が変わった
- 歯ぐきが腫れている気がする
- 違和感が続いている
こうした小さな変化があれば、
早めの受診が何より重要です。
インプラントのトラブルは、
早期であれば最小限の処置で対応できることがほとんどです。
「まだ大丈夫だろう」
その判断が、結果的に大きな問題につながることもあります。
不安だから調べてしまうあなたは、慎重で真剣な方です
ネガティブな情報ばかり調べてしまうのは、
決して悪いことではありません。
それだけ
後悔したくない、失敗したくない
という気持ちがあり、真剣に治療に向き合われているのだと思います。
だからこそ、
ネットの情報だけではなく、ご自身の口腔内、噛み合わせ、骨の状態まで
きちんと診査・診断を受けた上でご検討していただきたいと私たちは考えています。
治療を無理に勧めることはありません。
「やる・やらない」を判断するための材料を、
一緒に整理するお手伝いをさせていただければなによりです。
インプラント治療は「正しく行えば」人生を支える治療です
インプラント治療は、
見た目を回復するだけの治療ではありません。
- しっかり噛める
- 食事を楽しめる
- 周囲の歯を守れる
こうした価値を、
長期的に支える治療です。
だからこそ当院では、
「とりあえず入れる」治療ではなく、
将来まで責任を持てる治療を行っています。
「自分の場合はどうなんだろう」
そう思った今が、相談するタイミングです。
不安を抱えたまま悩み続けるより、
一度、直接話をしてみませんか。
痛みの不安から、ご相談ください
インプラント手術に不安を感じるのは自然なことです。
その気持ちを一つずつ解消しながら、安心して治療を受けていただけるようサポートします。
尼崎駅前歯科では、CT検査・診断説明・お見積もりまですべて無料です。
無理な勧誘は一切ありません。
「痛みの少ない方法を知りたい」「手術の流れを詳しく聞きたい」だけでも気軽にご相談ください。

・他院で抜歯してインプラントと診断されたけど、歯を残せないの?
・インプラントはしたいけど、費用は抑えたい…
・治療方法や痛み治療期間など、治療の詳細を聞きたい
・どれくらい持つのか、トラブルはないのか 等
些細なことでも、気になることがございましたら、お気軽にご相談にお越しください。
【執筆・監修者】
尼崎駅前歯科
院長 鷲本 剛
虫歯治療や歯周病治療などの一般的な歯科治療に携わりながら、歯を失った患者様に対する治療にも力を注ぐ。
治療技術、知識の研鑽の為、インプラント治療や矯正治療を専門に扱う様々な歯科医院にて診療を行いながら、国内外の学会や研修会に参加し、最新の技術や知識を学び、所属している大阪歯科大学口腔インプラント科では、専門的な診療や手術に携わる機会を得て、より高度な技術や知識を身に付ける。
現在は、培った知識経験を若手医師の育成のため、歯科医師に向けインプラント治療のセミナー講師も務める。




