すきっ歯の治療方法を徹底解説

― 矯正だけじゃない、あなたに合った選択肢 ―

鏡を見たとき、前歯のすき間が気になる…。
「笑うとすきっ歯が目立つ」「写真を撮ると気になる」
そんなお悩みで来院される方はとても多いです。

実は“すきっ歯”といっても、原因や程度はさまざま。

そのため、治療法も「これ一つでOK」とは言い切れません。
ここでは代表的な3つの方法を、わかりやすくご紹介します。

① ダイレクトボンディング

歯を削らず、すき間を埋める“プチ治療”

歯の色に合わせた樹脂(レジン)を使い、
すき間を自然に埋める方法です。
1回の来院で完了することが多く、
「すぐに見た目を変えたい」という方に人気があります。

メリット
  • 歯を削らない
  • 費用を抑えやすい
  • 治療期間が短い(当院では最短2回の通院)
注意点
  • 経年で着色・欠けが起きることがある
  • すき間が大きい場合にはできないことがある
  • 歯の大きさのバランスが崩れる場合も

あくまで“見た目を整える”ための治療なので、
すきっ歯の**根本的な原因(歯の位置や骨格)**までは改善できません。

▶ 実際の症例

治療期間:1ヶ月
治療費用:¥82,500(1箇所¥27,500×3)
リスク:充填する材料の樹脂は吸水性がある為、数年で変色する可能性があります。
衝撃で欠けたり、経年劣化により脱離する場合があり、再度処置が必要になる場合があります。

② 補綴治療(ラミネートベニア・セラミッククラウン)

歯の形や大きさを変えて、すき間をカバーする方法

すき間が広い場合や、歯の形も気になる場合に選ばれるのが
ラミネートベニア(歯の表面に薄いセラミックを貼る)や
セラミッククラウン(歯全体をかぶせる)です。

メリット
  • すき間だけでなく、形・色も整えられる
  • 長期的に安定しやすい
  • 治療期間が短い(1ヶ月程度)
注意点
  • 歯を削る必要がある
  • 矯正治療よりは費用を抑えられるが、自費治療のため高め
  • 噛み合わせのバランスを精密に見ないと、破損リスクがある

見た目は美しく整いますが、あくまで“かぶせて整える”治療です。
もし歯並びそのものに問題がある場合、見た目だけでは長持ちしないこともあります。

③ 歯列矯正(マウスピース矯正・ワイヤー矯正)

原因から根本的に治す、本質的なアプローチ

歯と歯の間にすき間ができる原因の多くは、
「歯の大きさに対してあごの幅が広い」
「歯が前方や外側に傾いている」など、
骨格や歯列全体のバランスにあります。

矯正治療では、歯を理想的な位置に動かして
すきっ歯の原因そのものを解消します。

見た目だけでなく、噛み合わせや発音にも良い影響があります。

メリット
  • 再発しにくく、長期的に安定
  • 口元全体のバランスも改善
  • 将来的な虫歯・歯周病の予防にもつながる
注意点
  • 治療期間が長い(数か月〜1年程度)
  • 費用がやや高め
▶ 実際の症例

治療期間:10ヶ月
治療費用:¥733,000
リスク:1日20時間以上マウスピースを使用できない場合、治療計画通り歯が動かない可能性がある。矯正中は噛み合わせが安定しない。虫歯、歯周炎のリスクが高くなる。後戻りする可能性がある。

今の見た目を整えるか、将来を見据えて治すか

「すぐに人前に出る予定がある」
「できるだけ早く見た目を整えたい」
そんなご要望も少なくありません。

実際、ダイレクトボンディングやラミネートベニアで
満足されるケースも多くあります。

ただし、根本的な歯の位置や噛み合わせに問題がある場合は、
矯正治療をご提案させていただくこともあります。

当院では、それぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明し、
「今の見た目」と「将来の安定」の両方を見据えた治療を
一緒に考えていきます。

当院では、まず原因をしっかり診断します

一見同じ「すきっ歯」でも、

  • 歯と歯の大きさのバランス
  • 噛み合わせ
  • 骨格の傾き

などによって、最適な治療法は変わります。

当院では精密検査を行い、
「今できる方法」と「長期的に安定する方法」
の両方をわかりやすくご説明いたします。

まとめ

  • 小さなすき間ならダイレクトボンディングで整えることも可能
  • 見た目や形も整えたい場合はラミネートベニア
  • 原因から根本的に治したい場合は矯正治療が最適

「この治療法しかない!」ではなく、
“あなたに合った方法”を一緒に考えていくことが大切です。

歯のお悩みがございましたら、気軽にご相談ください。